患者さんの心に寄り添い、お口から体の健康を守ります
掲載号:2017年7月Vol.18[岐阜版]

- 朝日大学歯学部附属 村上記念病院/歯科衛生士
- 朝日大学歯科衛生士専門学校 2002年卒業
- 前田栄里花さん
- 勤務先ホームページ:http://www.murakami.asahi-u.ac.jp/
- 学生時代について
- Q.高校生活について教えてください高校時代はバスケットボール部に所属し、朝から晩まで練習に励む毎日でした。猛練習で苦しい時ももちろんありましたが、試合で力を出し切った後の達成感・仲間と苦楽を共にする一体感を共有でき、この時期にしか経験できない充実した高校生活でした。Q.専門学校を選んだ背景は?父から「手に職をつけること」を勧められたこと、優しく且つテキパキとした歯科衛生士さんの対応に幼い頃から憧れていたことから、歯科衛生士の道へ進みました。朝日大学歯科衛生士専門学校へ進学した理由は、国家試験合格率の高さや充実した設備、大学と併設された開放的な雰囲気に魅力を感じたからです。Q.専門学校で学んだことは?学校では、1年生から見学実習があり、2年生からは臨床実習が始まりました。実際に処置に関わることは想像以上の緊張を伴うものでしたが、志を同じくする仲間と支え合うことでやり切ることができました。また、実習での経験を重ねるたびに自信も出てきて、医療に携わるという実感や責任の重さを受け止められるようになりました。
- 仕事について
- 病院歯科を希望していたことから母校の附属病院へ就職し、今年で16年目になります。私が勤務している歯科口腔外科では、全身的な疾患を持つ患者さんや、腫瘍や外傷・粘膜疾患など口腔内・口腔周囲に症状を持つ患者さんの治療を行います。歯科にとどまらず医科の入院患者さんへ手術前後の口腔ケアも行うため、お口の中だけではなく全身状態の把握や知識が必要です。チーム医療の一員として、他職種と円滑なコミュニケーションを取る能力も重要です。
Q.仕事内容を教えてください私たちの仕事は、患者さんの心に寄り添い、お口から体の健康を守る専門職です。仕事内容としては、診療補助や、外来入院患者さんの口腔ケア、口腔機能回復のための指導訓練などが挙げられます。細かな心配りが大切になるので、患者さんがいらっしゃる前の診療室の温度調節や、室内の消毒など環境整備には気を使います。また、待合室からお呼びする時に患者さんの様子、例えば、痛そうに頬を押さえていらっしゃったり、気分が悪そうにしていらっしゃったりする状態を瞬時に把握して、その都度、苦痛が軽減できるよう工夫しています。
- やりがい
- 患者さんからの「ありがとう」が働く上で一番の支えです。不安な顔つきでご来院された方が笑顔で帰られる時や、感謝の言葉を下さる時には、心からほっとして充実した気持ちになります。
- 歯科衛生士を目指す高校生へのメッセージ
- 歯科衛生士養成校を卒業し、その後国家試験に合格する必要があります。私は出産後復職し、現在は一児の母として、仕事と育児の両立がかなう理想的な環境で働いています。資格を活かして生涯続けることができるやりがいのある仕事ですよ。

