目線を合わせ、安心できる未来を一緒に築く仕事です
掲載号:2017年4月Vol.17[岐阜版]

- 土岐市立総合病院/医療ソーシャルワーカー
- 中部学院大学人間福祉学部 2016年卒業
- 土田晃裕さん
- 勤務先ホームページ:http://www.city.toki.lg.jp/hospital/
- 学生時代について
- Q.どのような高校生活を送っていましたか?ハンドボール部に所属し、毎日練習に励んでいました。キャプテンも務めましたよ。部活動自体も好きでしたが、仲間と過ごす時間すべてが楽しかったですね。部活が終わったあと図書館に集まり勉強したこともとてもいい思い出です。進路について考えたとき頭に浮かんだのは、高校時代お世話になっていた、足に障がいがある先生のことでした。自分にできることはないかと調べる中で、社会福祉士という仕事に興味を持ちました。Q.大学生活について教えてください3年生でゼミに所属してからは特に、実習や資格の勉強で忙しくしていました。ただ、1年生のときから仲の良かったメンバー10人ほどで同じゼミへ入ったので、励ましあうことができとても心強かったです。社会福祉士資格や、精神保健福祉士資格を取得するため、障がい者支援施設や病院などで実習をかさねました。自分が間違った理解をしていたことや知識が足りていなかったことを実感するたびに、もっと学びたいと強く思うようになり、福祉の勉強にのめり込んでいきました。
- 仕事について
- 市の職員として病院内で勤務しています。私たち社会福祉士は、患者さんやご家族の方と同じ目線で、安心して暮らせる未来を一緒に描き、それが実現できるよう環境を整えることが仕事です。
Q.仕事内容を教えてください入院患者さんや外来患者さん、またそのご家族と面談し、ご希望にあった施設や病院が利用できるよう調整します。例えばリハビリをしながら入院している患者さんの場合、退院後にもリハビリすることを望まれるならリハビリができる病院へ転院できるように、あるいは施設に入ることを望まれるなら施設入所ができるように調整します。ご家族に施設へ見学に行っていただき、ご意見を反映することもありますよ。
- 心がけていること、やりがいについて
- Q.心がけていることはなんですか?患者さんとだけでなく、ご家族と相談させていただく機会が多くなるので、ご本人がどのような状態でどう思われているのかについても丁寧に確認し、その上で、ご家族のご意向をくみ取り調整先を考えるよう心がけています。Q.やりがいは?ご希望に沿った調整先が見つかり、安心して暮らせる生活につながる退院をお手伝いできたとき、やりがいを感じます。
- 高校生へのメッセージ
- 社会福祉士の国家試験、そして公務員試験に合格することで、社会福祉士の資格を活かした市の職員として働くことができます。試験に合格するための勉強も大変ですが、仕事に就いてからも、制度や病状についてなど、覚えなくてはいけないことが尽きることなく出てきます。ですから学生のうちに、目の前にあることに幅広く興味を持ち全力で向き合う、という癖をつけておくと役に立つと思いますよ。

