真実を伝えるために 一方的でなく、多面的な取材をする

掲載号:2018年春Vol.10[東京版]
  • 朝日新聞東京本社報道局スポーツ部 / 新聞記者 (スポーツ担当)
  • 国際基督教大学(ICU) 教養学部 卒業
  • 波戸 健一さん
  • 勤務先ホームページhttps://www.asahi.com/
国際基督教大学
  • プロ野球と柔道を担当
  • Q. どんな仕事をしているんですか?
    スポーツ記者として、「横浜DeNAベイスターズ」や柔道を担当しています。たとえば、野球の試合がある日は、開始前に練習を見ながら取材をスタート。試合が始まると、記者席でスコアをつけながら、原稿を書き始めます。どの選手をメインで扱うかは、試合の流れを見ながら本社にいるデスク(原稿を整えて誌面を構成する担当者)と相談して決めます。試合後、選手や監督の話を聞き、記事を完成させて球場からパソコンで原稿を送信します。
  • 真実を伝えるために
  • Q. 記者として難しいと感じるところは?
    事件の被害者や遺族、スポーツでいえば試合に負けた選手など、話をしたくない人に話を聞くことです。真実を伝えるには、一方的でなく、多面的な取材が必要です。記事を書くには取材相手の言葉がすべてで、ウソは書けません。だからこそ、一生懸命に取材した記事を多くの人に読んでもらえると嬉しいですね。
  • 記者人生は青森から
  • Q. これまでどんな仕事をしてきましたか?
    1~3年目は、青森総局に赴任。雪国での生活に戸惑い、記者になったことを後悔しましたが、2年目になると青森の食や自然が好きになり、仕事にも自信がつきました。4~5年目は横浜総局、6年目は八王子支局へ。東日本大震災後に福島に応援で入り、ふるさとを失った人たちを取材して、記者として何ができるのかを考えさせられました。7年目に東京本社社会部へ異動し、9年目に現在のスポーツ部に配属。2年間は相撲を担当し、その後、プロ野球と柔道の担当になりました。
  • 刺激的だったICU時代
  • Q. 大学選びの理由を教えてください。
    子ども時代からスポーツが好きで、スポーツ医学を志そうと、高校時代は医学部を志望していました。でも、あまり勉強に身が入らず、気がつけば三浪に。そこで方向転換し、自分の強みを見つけたいと考え、リベラルアーツ教育に力を入れている国際基督教大学(ICU)を受験。晴れて大学生になりました。ICUでは、外国人の教員や留学生も多く、刺激的な日々でした。中東学生会議というサークルに入ってパレスチナのガザ地区を訪れ、現地の学生と交流する機会もありました。今も取材でさまざまな人に話を聞いたり、新しいことにチャレンジしたりする場面では、大学で身につけた多角的なものの見方や発想力、行動力が役立っています。高校生のみなさんも、まずは行動を! どんなことにも好奇心をもって動ける人が記者に向いていると思います。

取材相手が思わず心を開いてしまう、物腰柔らかでていねいな口調の波戸さん。

波戸さんの仕事グッズ

相撲担当時代の取材や取り組みを記録したノート、ペン、名刺。

  • 絵を描いていられたら、それだけで心から幸せです

    Lulu Kouno/イラストレーター・絵描き
    東海学園大学人文学部卒業2009年卒業
    河野ルルさん

  • 考え抜いたその先に見える世界がきっとある!諦めないで夢を持ち続けることが成功への近道

    株式会社日本政策投資銀行 / 経営企画部
    聖心女子大学 歴史社会学科 国際交流専攻(現:国際交流学科)卒業
    阿部 春乃さん

  • 外交の最前線で活躍する、地域・言語・専門分野のスペシャリスト

    外務省 / 大臣官房人事課
    津田塾大学 学芸学部 国際関係学科 卒業
    前田 恵理さん