生徒に学ぶ楽しさを教えながら一緒に成長しています
掲載号:2019年春夏Vol.12[東京版]

- 明治大学付属中野八王子中学高等学校 / 英語科専任教員(中学校)
- 国際基督教大学(ICU) 教養学部 卒業
- 沼野 瞳子さん
- 勤務先ホームページ:http://www.mnh.ed.jp/
- 中高一貫校の英語専任教員
- Q. どんな仕事をしているの?中高一貫校の英語教員です。中学3年生を受けもち、全4クラスをもう1名の英語教員と分担しています。今の現場は、主に文法や長文読解力を養う「英語」と、教科書の内容及びプレゼンテーションを通してコミュニケーション能力を育成する「英語演習」という、2つの英語の授業を行うのが特長。私は専任教員で働いているため、教科指導のほかにも副担任としてクラスを持つ担任のサポート、そして陸上部の顧問として部員たちを見守るのも仕事のひとつです。
- 幅広い教育知識を習得
- Q. 国際基督教大学を志望した理由は?とにかく学校が好きで、中学生のころから夢は学校の先生。家庭の事情で米国に住んでいたこともあり、英語教員という選択は自然な流れだったと思います。ただ大学受験のときに考えたのは、教員を目指すなら語学力を伸ばすだけでなく、人材育成に関する学びや異文化への理解も必要だということでした。国際基督教大学の強みは、文系・理系の区別なく幅広い学びができること。そして私が専攻した言語教育では異言語・異文化の教育に関する知識と実践能力が高められるため、私が理想とする学びにぴったりでした。
- 仕事に優先順位をつけること
- Q. 仕事で心がけていることは?やるべきことは多いです。授業の予習はもちろん、放課後の補講指導に部活動指導、テストの採点から学校行事に必要な準備、そして対外的な連絡など、ひと息つく時間もありません。中でも部活動に割かれる時間が多いため、その分、授業準備に割く時間が減るという本末転倒な現象が起きないよう、仕事に優先順位をつけて取り組む必要があります。まだ新任なので、今後の課題です。
- 生徒に向き合い、交流を
- Q. どんな人に向いていますか?「人間」に興味をもてる人だと思います。人前で話す能力や、英語でいえばTOEFLスコアなど教科のスキルは大切ですが、根底にあるのは生徒への指導です。特に学力レベルが異なる生徒全員を授業に集中させ、なおかつ勉強の楽しさを教えていけるかは、教員の腕の見せ所だと思います。中学3年生は思春期真っ盛りで難しい年頃です。でもその分、生徒との交流を通して私自身も共に成長していると実感でき、大きなやりがいとなっています。

管弦楽団
大学在学中に所属していた管弦楽団ではトロンボーンを担当していました。

課題などを忘れないよう、黒板に時間割を貼るのも日課です。