建築現場のまとめ役として図面上の建物を世の中に生み出す
掲載号:2019年春夏Vol.12[東京版]

- 大成建設株式会社 / 建築施工管理
- 東京都市大学(旧武蔵工業大学)工学部建築学科 卒業
- 古家 拓さん
- 勤務先ホームページ:https://www.taisei.co.jp/
- 建築現場のマネージャー的存在
- Q. 建築施工管理の仕事とは?「建築施工管理技士」の国家資格をもち、建築工事の現場を統制するマネージャーのような技術者です。発注者や設計者、協力会社との打ち合わせ、施工図の確認、工期や予算の管理、働く人の安全管理、工事の技術的指導、品質の確保など、業務内容は多岐にわたります。これまで、公共施設や消防署、学校などの施工管理を担当しました。現在は、都内で8月に着工する建築現場を担当中。準備工事として地盤の整備を進めています。
- 形あるものを創造する喜び
- Q. やりがいを感じるときは?何もない状態から工事がスタートし、多くの人と協力して作業を進め、「ものづくり」が形になっていく過程を間近で見られるのが、この仕事の魅力ですね。一人では何もできませんが、協力会社さんや職人さんなど、現場に関わる技術者たちとコミュニケーションをとり、力を合わせてゴールに到達したときは、何にも代えがたい達成感があります。
- 建物に関わる仕事に憧れて
- Q. なぜこの仕事を選んだの?中学時代、かっこよくてお洒落な家に住んでいる友人がいました。建築家である友人の母親が設計したと聞き、「自分も建物に関わる仕事がしたい」と憧れたのがきっかけです。高3の担任に「教員陣や建築系のカリキュラムが整っている」と東京都市大学を勧められ、「この大学なら、自分のやりたかった勉強ができる」と確信し、進学しました。
- 創造性豊かな技術者を育成
- Q. 東京都市大学で学んだこと東京都市大学の工学部建築学科は、単に工学的な知識を獲得するだけでなく、創造性や芸術的な感性を併せ持つ、イマジネーション豊かなエンジニアの養成を目指しています。「この土地に何を建てるか」という課題のもと、調査や研究を重ねて模型製作をする授業では、私が作った図書館の模型が「優れた作品」に選ばれ、とてもうれしかったですね。
- サッカー部時代の経験が力に
- Q. どんな人に向いている?私は高校時代、サッカー部でキャプテンをしていました。人間関係やコミュニケーションに悩みながらみんなをまとめようと努力した経験は、この仕事に活きていると思います。そういう理由から、スポーツなどを通してチームワークが身についている人や、何か目標に向かってがんばった経験がある人に向いている仕事だと思います。

現場の事務所では、施工計画の作成や資材の発注などのデスクワークも行います。

工事のスケジュールが計画通りに進んでいるか、施工図をもとに確認します。