多くの人々に楽しんでもらえるカードゲームを作るために
掲載号:2019年秋冬Vol.13[東京版]

- 株式会社バンダイ / ゲーム開発
- 帝京大学 文学部社会学科 卒業
- 石井 佑一 さん
- 勤務先ホームページ:https://www.bandai.co.jp/
- カードゲームの企画進行
- ゲームセンターやショッピングモールなどに設置されている、アーケード用カードゲームの制作に携わっています。どんなキャラクターやコンセプトでゲーム(カード)を作るか、パートナー企業と協力しながら進行していくのが私の役割。方向性がブレないよう、その都度、具体的な指示を出していきます。さらに、できあがった商品のプロモーションを考えるのも大切な仕事です。店頭でカードを配布したり、大規模なCMを打つなど、そのゲームに合った効果的な方法を選択します。
- 「良かったよ」の声がうれしい
- SNSで新商品が盛り上がっているとうれしいですね。また、キャラクター版権元の方に「今回のアイデア、すごく良かったよ」と言っていただけると、次もがんばろうという気になります。世代を超えて多くの人々を楽しませるカードゲームを生み出す為、常に模索しています。
- 学問としてメディアを学ぶ
- 帝京大学文学部の社会学科は、「学問」としてメディアを学べるのが特徴です。広告・テレビ・SNSまでと扱う領域が広く、ゲームや映像、マスコミに興味をもっていた私にぴったりの進学先でした。また、“マンモス校”という点も私は良い意味で捉えましたね。自分から積極的に行動することで人脈が広がりました。
- 成長できた学生寮での経験
- 大学4年間、作家の村上春樹氏も在寮していた学生寮「和敬塾」で暮らしました。もともと人材育成のために設立された寮なので、教養を身に着けるイベントが盛りだくさん。各種講座や劇の発表、秋には体育祭、そして厳しくも温かい先輩との交流を通して、社会人になるための身構えというか軸が形成されたと思います。寮で出逢った同期は一生の友です。
- 発信力を磨いておこう
- 私のような人々を楽しませるエンタメ業界しかり、マスコミ業界も同様ですが、“人に伝える”というのはどういうことなのかを学んでほしいです。私は就職活動において紆余曲折ありましたが、今はこうして長年の夢だったゲーム制作に携わることができました。自分が掴みたい夢があるのなら、多少の努力は苦にならないはず。あきらめずに努力し続けることだと思います。がんばってください!

子どもから大人まで大人気、「仮面ライダー」シリーズのカードゲームを担当しています。

2ヵ月に一度は新商品を投入。次はどんな企画にしようかと、常に模索しています。