土木工事の現場をまとめるなくてはならない頼れるリーダー
掲載号:2019年秋冬Vol.13[東京版]

- 日本道路株式会社 / 土木施工管理
- 東京都市大学(旧武蔵工業大学) / 工学部土木工学科 卒業
- 堀田 大介 さん
- 勤務先ホームページ:https://www.nipponroad.co.jp/
- 現在は電線の地中化工事を担当
- 道路や橋などの土木工事を行う際、現場をまとめる監督のような存在です。土木計画をスムーズに進める「工程管理」、クオリティーの高い工事を実現する「品質管理」、高品質で効率のよい工事をできるだけ低価格で実現する「原価管理」、働きやすい現場をつくる「安全管理」がおもな仕事です。現在は神奈川県川崎市で電線を地中化する工事現場を担当し、工期は約1年。現場によって一日から数年かかる工事もあります。
- 完成時の達成感は格別です!
- この仕事でいちばん大切なのは、現場でコミュニケーションをとりながら人間関係を築き、みんなに気持ちよく仕事をしてもらうことです。悪天候やトラブルなど、現場では日々いろいろなことが起こります。職人さんや業者さんなど、多くの技術者たちと力を合わせ、工事が無事に完了したときは、何にも代えがたい達成感がありますね。
- 祖父が手がけた道路に感動
- もともと祖父が土木関係の仕事をしていたんです。小学生のころ、「この道路はおじいちゃんが作ったんだよ」と完成した道路を案内してもらい、「かっこいい仕事だなあ」と憧れました。大学では土木について学ぼうと考え、武蔵工業大学(現:東京都市大学)の工学部土木工学科に進学しました。
- コンクリートの耐久性を研究
- 武蔵工業大学(現:東京都市大学)の工学部土木工学科(現:都市工学科)では、道路や橋など構造物を設計・施工する「ものづくり」だけでなく、計画、環境、マネジメントなどに従事できる技術者の養成にも力を入れています。わたしの卒論テーマは、コンクリートの耐久性に関する研究でした。大学で身につけた幅広い知識や技術は、今の仕事に活かされています。
- 女性の施工管理者も増加中
- この仕事は、人と話すのが好きな人や、体力がある人に向いています。暑い日に扇風機や飲み物を用意したり、こまめに声をかけたりと、気遣いができることも必要です。近年は女性の施工管理者も増えました。全国のいろいろな場所でダイナミックなものづくりをしたい人におすすめです。

工程や原価を考えながら、土木計画の作成や材料の発注などを行います。

4児のパパでもある堀田さん。「子どもたちにかっこいいと言われる仕事を」と今日も現場に向かいます。