そこに暮らす人たちの生命、財産を守るというプライド
掲載号:2020年春夏Vol.14[東京版]

- 東京消防庁 / 総務部 施設課 庁舎管理係 消防司令補
- 帝京大学 法学部 法律学科 卒業
- 近藤 雄二さん
- 勤務先ホームページ:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp
- 安心できる環境を整える仕事
- Q.主な仕事内容を教えてください庁舎管理係に所属し、庁舎の警備を担当しています。来訪者の受付をする警備員さんの管理監督と庁舎全体のセキュリティ維持が主な仕事です。来訪される方、庁舎に勤めている方が安心して利用したり仕事をしたりできる環境を整えます。要人が来訪する際には、警備強化を関係各所に通達します。 庁舎全体が滞りなくそれぞれの役割を果たせるように、環境の保全や防火防災対策も行っています。
- 消防団員として活躍する父の姿から
- Q.公務員を志したきっかけは?地域の消防団員だった父の影響です。小さい頃、父と一緒に119番通報ごっこをして家の住所を覚えたのを記憶しています。消防団員として活躍する父の姿をみて、消防士に興味を持ちましたね。公務員という枠から将来の仕事を決める人も多いと思いますが、私は最初から東京消防庁一択でした(笑)。Q.どんな公務員試験対策をしましたか?大学1年生のときから公務員試験の過去問題に取り組んでいました。東京消防庁の試験は理系の問題が多く出題される傾向があるのですが、私は文系の法学部出身。自分に足りないところを補うため、理系の難しい問題に集中して対策しました。
- 法学部で学んだ知識が、とても役立っている
- Q.大学での学びは仕事に活きていますか?法学部で学んだ法律の知識が、いまの仕事にとても役立っています。消防法や東京都火災予防条例など、業務では様々なルールに接します。法律を理解し読み解く力は、大学で身につけることができたと思います。
- 生命や財産を守ることに大きなやりがいを感じています
- Q.仕事のやりがいは?消防活動を通じて、そこに暮らす人々の生命や財産を守ることに大きなやりがいを感じています。不幸にも災害が起きてしまったときに、より多くの人々を救うための技術を自分が身につけていることは、消防に携わる人たちにとって誇りだと思います。消防の仕事には、災害が起きてしまったときだけではなく、災害を起こさないための日々のこつこつとした積み重ねもあります。平和な日常を守るのは一見すると地味ですが、非常に重要な仕事です。Q.どんな人が向いていますか?消防の仕事では、法令遵守や規律保持が求められます。組織力を活かす仕事なので、チームワークを楽しめる人が向いていると思います。
- 自分に合った仕事に出会える
- Q.高校生へのメッセージは?消防といっても救急、救助、防災など、様々な仕事があります。火事だけではなく海や川での水難事故にも対処しますし、ヘリコプターで空から救助活動をすることもあります。また、消防署などの施設設計を担当し、図面とにらめっこしている専門家もいます。非常にたくさんの業務がある職場なので、きっと自分に合った仕事に出会えると思いますよ。