これから社会に出ていく子どもたちが、充実した教育を受け、いろいろな体験をできる場所をつくる。
掲載号:2021年秋冬Vol.17[東京版]

- 足立区役所 教育指導部 教育政策課 / 区役所職員
- 明治大学 法学部 卒業
- 坂上 琢さん
- 勤務先ホームページ:https://www.city.adachi.tokyo.jp/
- 区民のみなさんの役に立つ仕事に就きたい
- 明治大学法学部に進学し、民法や刑法などいろいろな法律を学びました。ゼミでは憲法を専攻。様々な判例を勉強していくなかで、人によって解釈が違う法律を運用することの難しさを学びました。公務員を志したのは、大学2年のときです。公務員対策に特化した講座を受講している友人から地方公務員の仕事を聞き、地域のみなさんの役に立つ仕事に就きたいと思うようになりました。3年の初めから私も講座を受講。法律、経済、社会学などの専門科目と一般教養の科目を、傾向と対策をアドバイスしてもらいながら幅広く勉強しました。講座とは別になりますが、大学の方で、先輩のアドバイスを聞かせてもらったり、模擬面接をしていただいたり、面接試験に向けた対策も充実しており、心強かったです。
- 事業の見通しを立てて、予算や組織を編成する
- 足立区役所に入庁して13年目。現在は、教育指導部教育政策課に配属され、教育に関する施策の企画・調整に関する業務を担当しています。具体的には、部内の予算管理や職員の組織編成などの調整業務。また、学校図書館の利活用を支援する学校図書館支援員や先生の授業・補習を補助する学習支援ボランティアの派遣など、学校への支援事業にも携わっています。教育に関わる様々な事業について、実績に基づく評価を行いながら今後の見通しを立てて、人や予算を調整することが私の仕事です。小中学生に向けた事業なので、「子どもたちのため」という思いが第一。これから社会に出ていく子どもたちには、充実した教育を受け、いろいろな体験をしてほしいです。そのなかで、与えられたものをこなすだけではなく、自分で考えて勉強する意識や友人と協働しながら学ぶ姿勢を身につけてほしいです。
- 多角的な広い視点で事業を捉えて取り組む
- どの部署に配属されたとしても、区役所職員は、区民のみなさんの役に立つ存在であることが重要。一方的な考えではなく、区民目線に立ち、多角的な広い視点で事業を捉えて取り組むことを心がけています。その結果、何かしら区民サービスの向上につながればうれしいですね。一つひとつのプロジェクトを進めるにあたって、その都度、様々な課題が出てきます。同僚や上司と相談して、その解決策を見つけて解決できたとき。プロジェクトを無事に完了できたとき。やりがいを感じるのは、そんな瞬間です。
- 目標に向けて準備や努力をしていく姿勢を大切に
- 高校時代は、勉強も部活もほどほどに、漫然と日々を過ごしていました。大学生になって、ダンスとサッカーのサークルに入り、目標に向けて仲間と努力する充実感を味わうことができました。大会や試合で良い結果を残せたときに、喜びを仲間と共有できることも嬉しかったです。大学生活を通して身につけたコミュニケーション能力や、目標に向けて準備や努力をしていく姿勢は、今の仕事にもつながっています。区役所にはいろいろな部署があり、多種多様な業務に携わる機会があります。無関心にならず、何事にも興味をもって高校生活を過ごしてもらえればと思います。