誰かの為に努力して感謝されると大きなやりがいに繋がると実感
掲載号:2022年春夏Vol.18[東京版]

- 江戸川区役所 / 土木部保全課工事係
- 日本大学 生産工学部 土木工学科 卒業 (最終学歴 : 日本大学 大学院)
- 奥山 健志さん
- 勤務先ホームページ:https://www.city.edogawa.tokyo.jp/
- 体験実習は活かせる場がある
- 高校時代進路を決める際、先生のアドバイスもあり土木という業種について調べました。土木と一言でいってもかなり幅広い分野があるということが分かり、それなら就職時に選択の幅が広がるのではと思い土木工学科を進学先に選びました。在学中に印象に残っている学びは測量実習です。道路などで三脚を立てて、器械を覗いている風景を見たことがあると思いますが、これは水準測量などを行っています。工事の計画高さを算出するために道路や構造物の高さを正確に把握することが大変重要です。座学で学んだ知識は抜けていくことが多い中で、実習で器械に触れて体験出来たことは強く印象に残っています。実際今でも使う機会があるため、しっかりその経験を活かせています。
- 教授アシスタントの業務が大きなやりがいに
- 元々両親が公務員をしていたこともあり、公務員になるということはやんわりと頭の中にありました。ただ大学4年になった時に強い志望理由がありませんでしたので、しっかり決めるために大学院に進学することにしました。院生は教授の授業のアシスタントをすることがあり、学生から「教えてもらったおかげで単位を取ることができました。」という声が聞けた時に、やって良かったなという気持ちになれたのを覚えています。人の為にしたことが感謝されるとやりがいに繋がると思いました。
- 一番大事なことは「安全管理」の徹底
- 私は土木部保全課工事係にいて区内にある道路の維持管理を行っています。傷んだ道路や橋などの補修する際に、補修工事をする業者とのやり取りの監督をしています。当然民家が隣接していたりしますので、周辺住民の方に了承を得るためお話をしたり、日程調整もしています。場所によっては下水道が通っている場合もあるので、他企業との調整も行っています。工事の際に最も重要なことは安全管理ですので、私自身も現場に行ってチェックしています。近隣住民の方から不安や心配の声を聞くこともあります。そういった声に安心していただく為の説明力が鍛えられたかなと思います。
- 難しく考えずにまずは挑戦を!
- 公務員は周期で部署が変わっていきますが、たとえ担当が変わっても同じサービスを提供しなければいけません。江戸川区の職員として接していかなければならないのでバランス感覚は大事なことです。そして幅広く色々な部署に携わることができるので、そこで自分に合う物を見つけることもできると思います。私が学生の時に、一次試験の準備が大変そう、という理由で公務員を諦めた同級生がいました。私が受けた試験では、難解大学が受験で出すような難しい問題はなく、基礎的な問題が多かったように思います。公務員試験はそんなに難しいものではないことも知って欲しいです。