理学療法士は自分の人生や、それに関わる人の人生も豊かに出来る仕事

掲載号:2022年春夏Vol.18[東京版]
  • 杏林大学医学部付属病院 / リハビリテーション室 理学療法士
  • 杏林大学 保健学部 理学療法学科 卒業
  • 村田 裕康さん
  • 勤務先ホームページhttps://www.kyorin-u.ac.jp/hospital/
  • 祖父母を手助け出来るような仕事に就きたい
  • 私の両親は共働きで、小さい頃から祖父母の家に居ることが多く、保育園の送り迎えも祖父母がしてくれていました。また、風邪を引いた時も祖父母の家で過ごしていました。小学生になったある時、祖母が脳梗塞で倒れてしまいましたが、リハビリを懸命に頑張って乗り越えていく姿を子供ながらに覚えていました。進路を決める高校生になった時に、祖父母の力になれるような職に就きたいと考えました。もしまた病気になってしまった時に、リハビリを手伝う、或いは知識の部分で役に立つことが出来るよう理学療法士への道に進むことを決めました。
  • 実習は自分のモチベーションを高められる経験
  • 大学で一番印象に残っていることは、卒業論文です。3年生の後半ぐらいから、実験の準備を既に始めていました。研究した結果をゼミのメンバーで話し合い、データを取り、それをまとめる作業には苦労しました。今まで学んできた知識を踏まえた集大成だった為、費やした時間は長く、とても記憶に残っています。また、大学の実習では患者さんの体に触れる機会があり、とても緊張しました。もちろん、事前に勉強はしていますが、どんなことに困っているのかは、患者さんによって違います。実習中に患者さんとの関わりを持てたことは、「こういう方々を支えていく仕事なんだ」と改めて気付きを与えてもらえた大きな学びだったと思います。
  • 患者さんから直接感謝の言葉を貰えることも
  • 私は大学病院で患者さんのリハビリテーションに従事しています。主な対象患者さんは、救命救急センター、集中治療室(ICU)、手術後の患者さんです。小さく生まれた赤ちゃんや、100歳以上の方まで幅広い年齢層の理学療法をしています。まさに今日患者さんに言われた言葉ですが、「この間まで手を離して立てなかったけど、立てるようになりました。ありがとう。」と直接声をかけていただき嬉しかったです。また、「私は色々な病気にかかってしまい、人生は絶望的でした。しかし、村田先生が私の心の松葉杖になってくれたおかげで、無事に家に帰ることが出来て感謝しています。」という手紙をいただいたこともあります。今出来ないことを、出来るように支援させていただけるこの仕事にやりがいを感じています。
  • 英語力を高めておくことはプラスになる
  • 理学療法士を目指す上で、必須なことではありませんが、個人的には英語力を身につけておくと良いのではないかと思っています。この世界でも、最新の情報が英文で来ることが多い為です。もちろん、まずは目の前の試験に集中することが一番大事ですので、プラスαで考えてもらえると良いかと思います。
  • 目の前にいる患者さんに出来ることを考えています
  • 理学療法士は、やりがいのある素晴らしい職業だと思っています。世間の評判に踊らされることなく、自分自身が興味を持てるのであれば、ぜひチャレンジしてもらいたいです。もし何か違うと感じても、そこから違う道も見えてくるかもしれません。恐がらず一歩前に踏み出してみて下さい。

  • 目線を合わせ、安心できる未来を一緒に築く仕事です

    土岐市立総合病院/医療ソーシャルワーカー
    中部学院大学人間福祉学部 2016年卒業
    土田晃裕さん

  • 取引先からの問い合わせには相手の気持ちになって、親身に対応

    京セラ株式会社 / 財務
    立命館大学 文学部人文総合インスティテュート学科国際プログラム (後継:国際文化学域文化芸術専攻)卒業
    田邉 蘭 さん

  • 大好きなコスメ業界でものづくりに邁進。アイデアを形にする過程が楽しい!

    株式会社伊勢半 / 商品プランナー
    東京造形大学 造形学部デザイン学科 インダストリアルデザイン専攻領域 卒業
    富成 紗良 さん